お天気が良いので、花見としゃれこんだ。
とはいっても、近所の桜並木を歩いただけだけどね。
家族連れと犬連れがわんさかといる。
花が落ちてきたー。
キャッチ。
ワタシは、この突然幹から生えている桜が好きなんですけどね、そーいえば、名前あるのかな?
と、突然思ったわけです。
「桜 幹から突然咲いている」。
頭の悪そうな検索ワードでも、答えを導き出すグーグル先生、最高。
この現象、「胴吹き」というらしい。
そもそも木の芽には、芽吹くものと、芽吹かずにいる休眠芽とがあるのだとか。
また、芽吹いたものの枝が育たずに休眠芽になるものもある。
それが、こいつら、胴吹き。
ではなぜ眠っている芽が、再び目を覚ますのか。
木が(一部でも)枯れ始めたり、病気になったりすると、「生きろー!」という命令が下り、眠っていた芽が目覚め、花を咲かせるらしい。
まさか、このちょんまりとしたかわいいやつらが、緊急事態を乗り越えるべく目覚めた戦士たちだとは思いもよらなかった。
すげーぜ、胴吹き!
これからも愛するぜ!
でも、古木に多いだろうから、その内枯れて若手に代わるか、他の気になるかは行政しだいなんだろうな……。
とか思いながら、こっちに帰って来てから美容院ジプシーのワタクシ、新規開拓。
ずっと気になっているお店があったですよ。
でも、信じられないくらい情報を発信していないの、その店。
のれんが出ているだけで、看板はなし、料金表もなし、「ここは美容室ですよ」ってのがかろうじて分かるものが、ピラっと貼ってあるだけ。
おっかない。
と、思いながらも気になりすぎて、ある日、勇気を出して入店してみた。
「こんにちはー」と入ると、いきなりバーカウンターがある。
ここ、お酒飲むところじゃん。
え?
と思いながら、まっすぐ見ると、髪を染めているお客さんが見えた。
そういう店なのか!
と、予想外の展開に驚いていると、愛想のいいかわいらしい店長さんが現れる。
情報を開示していない、この店は何なんだと気になっていた。
一見さんは入れないのか?
料金設定を知りたい。
というワタクシの不躾な質問に、快く答えてくださったので、ちょっと予約しちゃった。
ちょうど美容院ジプシーだったし。
そのノリで予約したのが今日。
髪を切っていただきました。
なぜ、バーと併設しているのか。
なぜ、こんなに情報を開示していないのか。
怪しすぎるよ。
あと、バー併設してるけど、夜、開いてるの見たことないよ。
とか、美容院ではおしゃべりしたくない派のワタシが饒舌になるくらい、謎の究明もできたし、料金設定がアホほど安いし、ここに通うことに決定いたしました。
あと、もう一個この店のアホさ加減が、このサービス。
施術が終わったら、ドリンクサービスしてくれるんだけど、サービスなのに、ビール出してくれるの。
しかも、生じゃなくて瓶。
コーーースーーートオオオーーーー!!!!!!
え?
バカなの?
って思っちゃったから、「どうかしてますよね、売り上げなくなりますよ」と素直に伝えてしまうよね。
なので、夜もお金を落としに来ますね、と約束した。
ただし、開いてるの見たことないから、いつになるでしょうねー、と笑いあった。
かわいい店主さんのご主人は、気まぐれマスターのようだ。
それにしても、桜芽吹く春の午後。
この華やかなお味のビールは、ピッタリである。