2020年2月21日金曜日

木乃伊

つぶやいたけど。
「いっつも東京!」と地方の方々によく言われる東京都民ですが、おじさんたちに関して言えば、「また山形! いっつも山形!」だし、去年末は大阪だったし、そんなに東京が特別じゃない。

メンバーが50になったときにやった50祭だって、3人は関東だったけど、残りは広島と山形だったしね。

というわけで、2020年最初のワンマンが、山形。
下手したら2020年唯一のワンマンの可能性もある。

後先考えず、スケジュール、金銭事情さえも省みずポチる。
当選しなきゃ何も始まらない。
悩むなら、当選してから悩めばよい。

とか思いながら、早速楽しい皮算用。

ホールから、ふうき豆の山田屋さんは1kmくらいっぽい!!
ふうき豆、買える!!
ああ! もうおいしい!!

あとは……DQWのお土産か。
山形駅から さくらんぼまでは、25分
山形駅から 花笠までは、1時間15分
山形駅から 洋ナシまでは、1時間30分
山形駅から 将棋の駒まで「乗り換え案内を計算できませんでした」ってグーグル先生!!!
車の免許持ってたらなーーーーーーーーーー。

仙台まで行くバス22時まであるんだ……ふむり。
ふむりですな。

う~ん、4月か5月に金沢行こうかと思ってたけど、なー。


と、い う わ け で。
去年の早い段階で前売りを買っていたにもかかわらず、やっときたぜ、滑り込みミイラ展。
科博の展示は、土日なんかに行きたくないからねッ!



20時までやっていてくれるのは、有り難い。
出来ることなら21時までだと心に余裕が出来るとかわがままを書く。

さて。
ミイラは、エジプト展系で何度か見たことがあるが、ミイラに特化した展示ははじめてかも。

地域毎に展示している。
南北アメリカのゾーンで衝撃を受けたのは、ミイラ包み!!
知らなかったよ、袋に入ったミイラなんて。

ペルーのチャチャポヤの(図録買ったのに確認しないで書いてるから間違ってるかも)ミイラは、袋に包まれているんだけど、この袋の刺しゅうがめっちゃかわいい。
袋に詰めているという時点でも衝撃だったのに、袋にも個性があるんだもんね。
ペルーっぽい、すごく、刺しゅうがね。

しかも、CTスキャンしたところによると、ほとんどすべての肛門に布を三角コーンみたいな形状にして栓をしてあるんだって。
その効果と目的は分からないんだって。

なんか、ちょっと切ない気持ちになるね。

あと、展示されているミイラ包みのCTスキャン解説を読んでたら、割とな確率で肺結核だった人がいた。


古代エジプトゾーン、目新しい情報はなかったけど、古代エジプトの時期によってミイラの作り方の違いや進化、重要視されている部分などの変化があるのは面白かった。

どっかの展示で、ミイラにするご遺体の足りない部分を木とか、動物の骨とかで補っていたりするって話を聞いたことがあった気がしたんだけど、……記憶違いでなければ。

今回展示されていた幼児のミイラは、恐らくは損壊したのであろう腕を大人の骨で補強がされていたんだって。
他人の骨で補強されている前例はないんだって。
ってことは、ワタシの記憶違いか?

しかもこの子、顔に金箔はってあったんだってさ。
お金持ちのお子さんだったんだね、きっと。

夜、魂が帰ってくるための場所としてのミイラに、他人の骨使うっていうの、本人にしたらどういう気持ちなんだろうか?
とか思ったけど、そもそも信仰も時代背景も違うので、ま、わからんわな。

あと、動物のミイラがことごとくカワイイ。
大英博物館展ではじめて見た猫のミイラ、その衝撃的かわいさに胸を打たれた。
また会えた。
違う猫ミイラだけど、再び出会えてかわいかった。
ハヤブサもかわいい。

因みに、動物のミイラは、ミイラさんのペットとしてミイラにされたり、食事としてミイラにされたそうです。

エジプトのミイラ……とうか、関連の展示を観ると、どうしても棺は絶対にあるわけで、そうなるってーと、自然とミイラ職人とか棺を作っている職人のことを考えることになるんだけど。

たぶん、その時代に生きてたら、憧れたんだろうなーって思う。
造型もできて絵もうまいじゃない。
なりたいなーって思うような気がしてしかたがない。
でも、手先も器用じゃないし、家柄も伴わない無ー理ーみたいな妄想をいつもしてしまう。

身近で一番ミイラ職人向きなのは、木村のあっくんだな。
チクショー! うらやましいぜ!(妄想です)


次はヨーロッパゾーン。
ヨーロッパにミイラ? と思ったけれど、やはり特定の信仰はないようで自然ミイラばかりみたい。
これまた意外なことに湿地帯で発見させることが多いんだってさ。

しかも、暴力の形跡があるから、罪人のお墓とか、生贄の可能性が高いらしい。
これは地域に分ける意味がある展示だと思った。
お国柄が出るんだねー。

骨がほとんどなくなって、皮しかない有名なミイラ。
よく見たら、髪の毛がある。
急にリアルに感じる。

「白骨化」はよく聞くけど「皮化」なんて聞いたことない、どういうことだろうともんもんとしていたら、解説文発見。

酸性の土だと、酸で骨がとけるから皮だけになるんだって!!!!!!!
じゃ、日本の土はアルカリ性が多いんだろうかね?
否、発見された白骨化したご遺体は、アルカリ性の土なんだろうかね?

ふむ、ヨーロッパと日本のミステリのトリックは、土壌からも変わりそうだ。
でもさ、酸性強いと全部溶けない?
溶けるよねきっと。
読み違いかな?
いい塩梅だといいってことにして、あとで図録を確認する。

あ、スペインのどっかの島でだけは、独自にミイラ加工する技術と信仰があったっぽい。

と、書きながら思ったんだけど。
キリスト教圏はさ、ミイラ文化がもっと発展してても良さそうじゃない?
復活するから、土葬してるんでしょ?
あ、でも、ダメか。
内臓とか脳とか取り出したりしたら、復活できないか。

永遠に対する感性の違いって面白い。


さて、最後に、オセアニアと東アジア。
高温多湿だから、ミイラに向いてない気候であるにも関わらず、パプアニューギニア辺りのいくつかの部族には、ミイラ文化があったらしい。
しかも、家族が、家族のご遺体を加工するんだって。
信仰の違い、えぐい。

気候の関係もあるかもしれないけど、他のアジア圏で発見されているミイラは、自然ミイラしかないらしい。

そこで宗教的な即身仏が際立ってくる。
一時期、即身仏に興味深々だったときがあって、そのなり方がえぐすぎて、修行って、なにかね?
永遠に瞑想って、なにかね?
と次元が違いすぎて、ふわっとなったことがあるんだけど。

今回展示されているのは、弘智法印 宥貞さま。
CTスキャンの結果、信じられないくらい酷い腰の痛みを感じながら修行をしていたはずだって言ってた。

ただでさえヤベーのに、マジか。
お辞儀をしてご挨拶した。

と。
話題の即身仏よりも、ワタシのハートキャッチしたのは、本草学者さん。
本草学者とは、植物学者のことらしい。

この人のミイラ、おだやかな顔してるし、ひげも生えてるし、すごいきれい。
因みに江戸時代の方。
この人のなにがヤベーかって、どうやらミイラの研究? 遺体保存の研究? をしていたらしいんだけど、「ちょっとさ、ミイラになる方法みつけたから、しばらくしたら墓掘り返してよ!」みたいなこと言ってたんだって。

したら、ミイラ化に成功してたってエピソードなんだけど、ヤバくない?

なんつーか、その執念と言うか、さすがに学者さんは生粋のオタクって言うか。
どっかいかれてるよね。
最高です。

ちゃんとは解明されてないらしいけど、体内にすっごい数の柿の種(否お菓子)が残っているから、柿の種のタンニンが、防腐剤的な役割を持っていたんじゃないかってことらしい。

展示されているミイラの中で、最も展示されて喜んでいるだろうミイラだよね。
本望だろうなー。

いつか消えるかもだけど、こちらのギャラリーで本草学者のご尊顔が確認できます。


という展示でした。

「こわいーーーー! やだーーーー!!」って泣いてる子どもがいて、お母さんがまったくミイラを見られない状況に陥っていたのを見た。
息子抱っこしてて、展示に近づくととたんにギャン泣き。

うっかりしてたけど、ミイラって怖いんだよね、そうだよね、ご遺体だもんね。
少年、号泣しとった。
お母さん、お疲れ様です。

同じ年頃(推定年長さん~小2)の子どもで楽しんでいる子もいるから、連れてきて、見せてみるまで反応なんて分からんのだろうな。
「え? ミイラ、怖くないよ!」って見る前なら威張って言いそうだもんね。

でも、怖いものじゃないんだよって教えるのも大変そうだな。
と考えると、本当にお疲れ様です、と思う。

というわけで、黄金マスクになれたり、中王国時代のマスクになれるフォトスポットに並びました。
余裕があったので、ミイラを何度か見てから再び並んだので2種類やった。

写真を撮ると


合成してくれる。


完成。
確かに、ワタシっぽい顔つきになった。

QRコードでちゃんとDLしたやーつは、こちら。


めがねがずれてるってことは、写真撮った位置が微妙にずれてたんだねきっと。

全然ワタシが反映されていない中王国時代はこちら。


よくみないと全然変化がないように見える。

小道具も揃っている


フォトスポット。


中に入って撮る人、横に並ぶ人、色々いる中、ワタシは、本人は必要ない人です。

グッズもかわいいのがめっちゃあったー。
けど、歯医者に取られたので何も買えません。
図録を買いました。

あと、もうガチャはやらないって決めてたけど、やってしまった。
2回やってダブりました。
人様へのお土産が出来ました。
めでたし、めでたし。